ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★よろず相談所


   〜 2007/4/11 〜


昨日は火曜日で、日本語指導ボランティアの日。

月曜日の午後、陳さんのご主人から電話があり、
「家内が明日からまた、日本語教室へ行きたいと言っているのでよろしくお願いします」
とのことだった。
陳さんは、この3ヶ月、教室を休んでいた。
「それでは、阮さんと一緒に勉強しましょう」
と言って電話を切った。

その夜、阮さんのご主人から電話があった。
「うちの家内と陳さんを一緒に教えないで欲しいんです。というのは、陳さんは水商売をしているから家内をその道に引きずり込みそうで心配なんですよ」
と言われる。
「どうして陳さんが明日から教室に来られるのをご存知なんですか?」
と聞くと、
「陳さんの旦那さんとは同じ結婚紹介所を介して嫁さんをもらったから知ってるんですよ。今日も会って話をしたから」
とのこと。
「そうなんですか。それじゃ、なんとかしましょう」
と言って電話を置いた。

昨日、少し早めに教室に出かけ、スタッフに相談した。
そんな個人的な要望にいちいち応えていたら大変じゃないのと言う人と、中国からお嫁さんをもらった人の中にも、興行ビザで入国してキャバレーなどで働いている中国人女性と付き合わせたくないという男性と、奥さんがキャバレーで働いてもかまわないという男性とがいるのだから、阮さんのご主人の気持ちも理解できるという人とがいた。 
ともかく、昨日は、生徒さんが一時帰国してクラスのなかったスタッフに陳さんをお願いして、阮さんとは一緒にならないようにした。

日本語指導ボランティアを始めた当初、切実な相談をされるケースもあった。

中国人のお嫁さんが30前で、ご主人が50過ぎのご夫婦だった。
ご主人がしょっちゅう家に電話をかけて来られ、わたしもホトホト疲れたことがある。
嫁姑問題に始まり、お嫁さんの生活態度に至るまで色々悩みを聞かされた。
だが、夫婦生活のことまで相談された時は、さすがにわたしも返事に窮した。
その男性は、自分はもう年だから奥さんの要求に十分に応えられない、嫁は子どもを欲しがっているが、月に一度くらいしかセックスもできないから子どもも出来ないかもしれない…というようなことまで電話口で延々と話されるのだ。
これにはわたしもどう返答していいのかわからないし、お嫁さんにどう言ってご主人の現状を知らせて納得させればいいのか戸惑った。
でも、その後、2年位してお嫁さんは妊娠、めでたくお子さんが生まれた。
その時は本当に我が事のように嬉しかったのを思い出す。

生徒さんの私生活に深く入り込まない方が良いのはわかっていても、相談の電話があれば、放っておけないのは今も変わらない。


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陳さんは日本の生活に馴染めず、中国へ戻ってしまいました。
阮さんは、中国から子どもさんを呼び寄せました。
子どもさんを残して日本へ嫁いでいたのをその時、初めて知りました。
めでたくお子さんに恵まれた夫婦は今、奥さんに年下の彼氏ができ離婚の危機にあります。
極めて平凡な生活を送っているわたしですが、周りにいる人たちの人生は波乱に満ちています。