ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★続・夫の定年退職


   〜 2007/4/13 〜

夫婦二人だけの生活で、何が一番困るかと言えば、喧嘩になったときに仲裁に入る者がいないことである。
娘が一緒に暮らしていた頃は、夫婦喧嘩しても、二人の間を娘がとりなしてくれた。
ところが、今では猫しかいない。
猫じゃ、何の役にも立たない。
会話のない日が何日も続くことになる。
だから、極力、喧嘩にならないよう努めている。

それでも、退職後、一緒に居る時間が長くなると、喧嘩のタネも増えることになる。
だからこそ、定年後は、ともかく大らかになって、多少のことはうるさく言うまい、とわたしは決意した。
夫もそれは同様のようで、直ぐにカッとなる夫が、我慢しているのが感じられる。
思いやりこそが一番大切なのだとよくわかる。

退職後、夫が新たに始めたのが短歌作り。
毎朝、デジカメを提げてウオーキングへ行く。
ウオーキングしながら歌を詠み、写真を撮っているようだ。
この数日は、自作の短歌を写真に添えて葉書にプリントし、知り合いに出している。
(受け取った人達の戸惑いが目に浮かぶよう…)

その作業を一人でするのであれば、わたしも何も文句は言わない。
ところが、パソコンは文書を書くためにしか使って来なかった夫は、あれがわからない、これがわからないと、自分の都合でわたしを呼ぶ。
わたしが何かしていても、お構いなし。
わたしは、中断して教えに行く。
ところが、前日教えたことを翌日また聞いてくる。
腹を立ててはいけないと思っても、ついつい声を荒げてしまう。
挙句の果ては、いつもの夫婦喧嘩が始まる。
猫は驚き、前足で引き戸を開け、こそこそ部屋を出て行く。
情けない。

「あしたこそは優しくなろう」
と、いつも、いつも反省する。
これから先が長いのだ。


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ブログを読み返していて、「おっ、そうだった。夫は一時、短歌にも挑戦してたんだ」と感慨に耽りました。
今では、短歌のタの字も口にしません。
わたしも夫の駄作を笑う楽しみがなくなりました。
でも、パソコンの腕は上がりました。
今では、びっくりするほど凝った写真入り葉書を作成し、方々へ出しています。
皆さんから喜ばれていると思います。
きっと…多分…。