ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★仲の良い父娘


  〜 2007/6/16 〜

台湾滞在中、台湾人の友人夫妻と一緒に金瓜石(チンクワシィ)という観光地を訪れた。
最近、人気の出始めた観光スポットである。

宿泊した民宿は、平日ということもあり、宿泊客はわたし達4人と、一組の父娘だけだった。
翌日、その父娘も一緒に金瓜石を散策した。
17歳の女の子は高校2年生。
肌が透き通るように白く、お尻が隠れるほどの長い髪。
とてもおとなしい子で、必要なこと以外は口を開かない。
友人の話では、そんな女子高生は台湾では稀だそうだ。
たいてい、大きな声でどなり合うみたいに喋り、うるさい。
しかも、父親と2人で旅行するなど、本当に珍しい、と言っていた。
(日本でも珍しい、と思う)

                                            【仲の良い父と娘】

6人が、前になり、後になりしながらブラブラ歩いていると、20代後半とおぼしきプロカメラマンの男性(台湾人)に出くわした。
彼もわたし達のグループに加わり、お喋りしながら一緒に歩いた。

しばらくして、ひょいとカメラマンの方を振り向くと、彼が女の子に近付き 、
“Can I take your picture?”
と言ったのが聞こえた。
女の子は、何も言わずうなずいて、ポーズを取っている。
お父さん、びっくりして中国語で 、
「この子は台湾人だよ!」
と言っている。
カメラマンはお父さん以上に驚いて、何かしきりに言い訳しているようだった。
そして、そのまま、彼の姿は見えなくなった。

どうもあのカメラマン、女の子が喋るのを全然聞いていない、日本人が居る、しかも、わたしと彼女の雰囲気が似ている、ということから、すっかり彼女をわたしの娘だと思い込んだらしい。
  
  日本の美少女を記念に撮りたい
  中国語じゃ通じないだろう
  ここは英語を使うしかない
  思い切って頼んだのに…

ということだったのだろう。

彼が逃げるように立ち去ってから、6人がお腹を抱えて笑ったのは言うまでもない。


     *******************


あのような父娘の光景は、我が家では過去に一度も目にすることはありませんでした。
始終、騒々しい父と娘でした。
物静かなのは母親だけ。
母親、って、もちろん、わたくしのことです。