ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★下手な奴は皆死んだ


   〜 2007/6/19 〜

かつて台北に住んでいた頃、バスに乗るのも、タクシーに乗るのも命懸けだった。
バスやタクシー、乗用車の間を縫うように走るバイクの群れ、少しでも空いていれば強引に割り込んでくる車、それも、ウインカーなど出さず、突然、割り込んでくる。
だから、急ブレーキは日常茶飯事、バスの中でもタクシーの中でも、しっかり補助グリップを握り締めていた。

あの頃、日本人の間で冗談に話されていたことがある。

ある日本人がタクシーの運転手さんに、
「皆、こんなに滅茶苦茶な運転をしているのに、意外に交通事故が少ないですよね。
台北の運転手さんたちは、きっと運転が上手なんでしょうねぇ」
と話しかけると、タクシーの運転手さんはこう言った。

 「下手な奴は皆、死んだよ」

帰国後、台北にはMRT(地下鉄)が開通したが、混沌ぶりはあまり変わっていないように感じた。
ただ、バイクのヘルメットが義務付けられるようになり、皆、ヘルメットを着用している。
3人乗り、4人乗りも減った。


帰国後、わたしは運転免許を取った。
自分で運転するようになってから台北のタクシーに乗ると、いかにタクシードライバーが無謀な運転をしているかが更によくわかるようになった。
乗っていて、怖さも倍増した。
今回も、事故に遭遇しないことだけを祈り、始終、グリップから手を離さなかった。
お喋り好きの運転手さんが言った。
「韓国製の車に乗っている奴なんか、無理矢理突っ込んでくるよ。
安い車だから少々壊れても気にしないんだ」
これが本当なのかどうかはわからないが、相変わらず、ヒヤリとする場面に何度か出くわした。
無事に帰国できただけでも良しとしなければならない。

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路上の縦列駐車は、車間距離がおそろしく狭いです。
車を出すのを見ていると、一旦バックするのですが、後ろの車に当たるまでバックしてから発車しています。
これでは、おちおち新車を路上に停めておけません。
と思うのは、日本人。
バンパーに傷が付くのは当たり前だと台湾の人たちは思っているようです。