ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

★中国語と音痴


  〜 2007/4/18 〜

昨日は日本語指導ボランティアの日。

劉さんが今、行き詰っている。
日本語文法の難解さに頭を抱えている。
これまでずっと丁寧体を学んできて、今日から普通体の勉強に入った。
「京都はどうでしたか?」を「京都はどうだった?」とすぐに言い替えられない。
「一緒に行きませんか?」と「一緒に行かない?」が同じ内容だとなかなか理解できない。

劉さんが日本語文法に嫌気がさすのも無理はないのだ。
中国語には文法など、あってないようなものなのだから。
動詞の活用形がないだけでも、学習者にとって、どれほど中国語の習得が速いことか。
ただし、発音はかなり難解である。

「中国語はまるで歌を聴いているようだ」というのは言い得て妙である。
「四声」と言って、同じ「ma」の発音でも4種類(正確には5種類)ある。
音の高低でその4種類を聞き分けなければならない。
それによって「母親」「麻」「馬」「罵る」と言葉の意味が違ってくるのだから。
「四声」を聞き分ける耳がないと、中国語は話せるようにならないし、聞き取るのも難しい。

夫はどうも音感が悪いのか、3年間、台湾で暮らしながら、中国語もあまり上達しなかった。
一応、台湾人の先生に習っていたのだが、本人は先生の言われるとおり真似して言ったつもりでも、どうも音の高低がずれている。
何故か先生と同じように言えないのだ。

最初、娘と夫は一緒に同じ先生からレッスンを受けていた。
しかし、数ヶ月で、娘が嫌がり始めた。
「パパはひどい。全然、うまくならない。一緒に勉強したくない」
と言うようになった。
娘と夫の上達の差は年齢のせいだと思っていたが、それだけではなかったようだ。

どうも音痴の人には中国語の学習は無理らしい。


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今では中国語は殆ど忘れている夫ですが、覚えている単語もいくつかあります。

  啤酒(ピーチョウ) 小姐(シャオチエ) 漂亮(ピャオリャン)

意味は、それぞれ「ビール」、「おねーさん」、「きれい」 です。
毎夜、毎夜、どこへ行ってたんでしょうね。