ポスト団塊世代のお気楽な日々

初老に近いおばさんが自由気ままに書き綴る自分勝手なひとり言

18日間の非日常

明日、娘たちがやって来る。
今回は18日間の滞在である。
半月間の台北保姆生活の疲れがやっと取れたばかりなのに、再び多忙な日々が始まる。

娘たちの帰省、楽しみなのは楽しみだが、いつもと違う生活は正直、この年になると、けっこう応える。
生活のリズム、ペースが変わるというのは、ストレスフルなものだ。
なのに、夫はただただ嬉しいだけ。

半年ぶりに孫に会える。
毎日、孫と遊べる。
毎晩、婿殿と心行くまで飲める。
老人二人の粗食から解放され、婿殿好みの肉料理中心の食事になる。
いいことずくめ。

18日間だけ夫になり替わりたい。

まあ、ブツブツ言っていてもしょうがない。
さあ、これから大掃除でも始めよう。
怠けていた拭き掃除も久々にやろう。
障子やガラス戸の桟にも埃が溜まっている。

これから18日間は娘たち中心の生活になる。
唯一の息抜きは旧友との一泊二日の奈良旅行。
これがなければ18日間の家政婦さん生活は乗り越えられない。

娘や婿殿と衝突しないよう、大らかな気持ちで過ごそう。
たくさん食べて体力つけて、老体に鞭打って頑張ろう。

台北保姆記(5)

台北滞在も10日を過ぎると、帰国するのを心待ちするようになる。
孫はたまらなく可愛いし、一緒に遊ぶのも楽しく飽きることもない。
でも、毎日の気苦労な買い物、能率の悪い台所での三度三度の食事の準備と後片づけは存外に疲れるもの。
だんだん、マイペースで過ごせる我が家が恋しくなる。

広島空港のアシアナ航空機事故により欠航が続いたのがその頃である。
帰る頃には正常運航に戻るだろうと高を括っていたら、お天気次第で欠航になるのが普通の状況になっているのを知った。

段々、心配になって来た。
予定日に帰れるのだろうか。
これ以上、台湾に留まりたくはない。
早く帰りたい。

そうこう思っている内に、今度は台北市を震度4の地震が襲った。
震度4と言えば東日本では珍しくないのだろうが、中国地方は地震の少ない所である。
震度4を超える地震など滅多にない。
怖い。
しかも、娘たちが住んでいるのはマンションの7階である。
揺れた。
天井を見上げるとシャンデリアが大きく弧を描いている。
ガスが点いていないのを確認し、脱出用にドアを開け、娘、孫と食卓の下に身を潜めた。
余震も2度来た。
一刻も早く台北を脱出せねば、と焦った。

飛行機が飛ぶかどうか気になり始めてからは毎日、広島空港のサイトにアクセスし、フライト情報をチェックした。
航空会社にも娘に何度か問い合わせてもらった。

雨天のせいで欠航が続いていたが、幸運にも帰国の2日前から晴天に変わった。
お蔭で予定日に無事に帰って来られた。
日頃の行いの良さがこういうときに表れるのだろう。
(どんな顔して言ってるんだ?)

台北保姆記(4)

娘からお姑さんの変人ぶりや要領の悪さなどは常々聞かされていた。
今回の訪問では、ますますその頻度、内容ともに過激になった。

わたしが台北に到着した翌々日、お姑さん、台中から挨拶に出て来られた。
その日のお昼と晩ご飯はわたしが用意し、翌朝の朝ご飯はお姑さんにお願いした。
 
お姑さん、夜、寝る前に台所で何かゴソゴソやっている。
ガチャガチャとうるさい。
何をしてるのだろうと気にはなったが、まあ、台所を覗くことはしなかった。
すると、娘が部屋にやってきて、
「お義母さん、こんな時間に何してると思う?もう今から明日の朝ご飯の準備よ」と言う。
どんな御馳走が朝ご飯に並ぶのだろうと密かに期待したら、芋粥だと言う。
「サツマイモの皮を剥いているんよ」と。
「それなら明日の朝でいいじゃない」と言うと、苦笑しながら「ああいう人なんよ、姑は」と言う。
続けて、
「あんなに早くから水に浸けとかなくてもねぇ。芽が出るんじゃない」と嫌味も一言。
1時間以上もかかって朝ご飯を用意しても、出てくるのは芋粥と野菜炒めが2皿よ。
あれで本当に家庭科の先生、やれてたんかと思うよ。
と言いたい放題。

その姑の長女は料理上手で、孫娘は利発である。
娘が孫をわたしに預け友達とのランチ会へ出かけた日、その二人がやって来た。
長女は手早く数品用意し、共にお昼ご飯を囲んだ。
二人は日本語ができず、通訳係りの娘も居ないので、中国語で会話せざるを得ない。
パイナップルが入ったキャベツのサラダが美味しかったので、何で味付けしたのか尋ねる。
長女は「フォンミーツゥ」と答える。
フォンミー、聞いたことあるなぁ、、、、フォンミーって何だったっけ?
でも、長女の説明がよく聞き取れない。
困った顔をしていると、小学5年の娘が助け舟を出した。
honey」と英語で一言。
おおそうか、蜂蜜か、フォンミーツゥは蜂蜜酢か。
英語で言ってもらえば直ぐにわかる単語である。
なかなか機転の利く子だ。

孫は是非ともお姑さんでなく、従姉妹に似て欲しいものだ。

台北保姆記(3)

台北訪問を前に娘からお土産の要請があった。
その中に、ご近所に娘が何かとお世話になっているおじさんが居て、その方にもお土産お願いと頼まれた。
日本のお米は世界一と思っているので、こしひかりを買って行くことにした。
空港では娘たちと一緒に食べようと、好物のもみじ饅頭も一箱買った。

台湾に着くと、娘はお米はわたしが食べたいので、もみじ饅頭をおじさんに持って行ってあげようと言った。
別に異存はない。
それで、もみじ饅頭をおじさんの家に届けた。

おじさん、たいそう喜ばれ、翌日にはバナナを届けてくださった。
バナナも2種類あり(香蕉と芭蕉)、わたしが好きなのは芭蕉(バァジャオ)である。
普通のバナナ(香蕉)も台湾産は甘くておいしいが、何と言っても、あのねっちりした食感と甘いだけでなく酸味のある芭蕉は格別に美味である。
おじさんに頂いたのは、わたしの好きな芭蕉の方である。
しかも、直ぐに食べられる熟した物と、まだ熟れるのに数日はかかりそうな青いのと2房。
よく気が付く人だと感心する。

翌日、おじさん、今度は芭楽(バァラ)を2つ届けてくださった。
日本ではグアバジュースで知られるあのグアバである。
そして、その次の日には桑の実を甘く煮たのが届いた。
奥様手製のデザートである。
そして、その次の日には土芒果(トゥマングゥオ)は要らないかと電話があった。
土芒果は、ちょうど友達から頂いたばかりだったのでお断りした。
この土芒果はアップルマンゴーと違い、青い色をしている。
アップルマンゴーは5月にならないと出回らないので、それまでは土芒果がよく食べられる。

小ぶりだが、甘さはアップルマンゴーに引けを取らない。
アップルマンゴーのように切り分けて食べるのではなく、皮を剥いて齧り付く。

ということで、もみじ饅頭一箱で、食べきれないほどの果物のお返しがあったわけだ。
いや、お返ししていただいたのは果物というより親切心か。

台北保姆記(2)

わたしが台北へ行ってから1週間は毎日欠かさず夫からメールが届いた。
しかも、6年前に夫を残して台北へ行った時とほとんど変わらないメール。
妙にかしこまって、他人行儀な文面。
その夜食べた物を写真に撮り、初めて洗濯した日には干した様子を写真に撮って送って来る。
人はそうそう変わるものではないのを感じる。

台北滞在中、姑、婿殿の姉とその子ども、婿殿の兄夫婦、わたしの台湾人の友達が訪ねてきた。
それぞれ別々に訪ねてきたのだが、皆が同じような質問をし、同じような感想を述べるのがおかしかった。
つまり、
 今回はどれくらい居るの?
    半月も居るんですよ、長いでしょう?
と答えると、皆、
  たったの半月?
と反応する。
  せっかく来たのだから、1か月は居ないと。
で、最後はどうして日本の男の人は奥さんが居ないと困るのだろう、という話になる。

台湾では、というか、わたしの知っている台湾の女性たちは皆、夫が自立している。
夫を残して一人で、あるいは友達や子どもと海外旅行に行くのは珍しい話ではない。
妻の方に罪悪感などもみじんもない。
夫の方も料理はできる人が多い。
できなくても屋台などを含め外食できる所はたくさんあるので困らない。
妻の留守中、好き勝手に過ごせるので、むしろ嬉しいと。

帰国した日、空港まで夫は迎えに来てくれた。
帰りの車中で夫がしみじみ言った。
ひとり暮らしも2週間が限度じゃ。
わたしも言った。
バオムゥは2週間が限度よ。

台北保姆記(1)

台北から戻って1週間あまり。
ようやく普段の生活が始まりつつある。

半月間はまさに保姆(バオムゥ)生活だった。
バオムゥは中国語で、家政婦さん、お手伝いさん、メイドのこと。
家事と孫のお守りで老体は酷使された。

一口に家事と言っても、日本とは事情が異なる。
買い物ひとつとっても、スーパーへ車で買い出しに行くわけではない。
リュックサックと買い物袋を提げ、歩いて市場へ、スーパーへ。
スーパーの野菜(特に青物)は新鮮さに欠けるし、かと言って市場だけでは揃わない。
また、台所の使い勝手も悪い。
我が家なら1時間でできる料理も倍の時間がかかる。
離乳食もチマチマと面倒くさい。

孫はと言えば、10か月を過ぎ、家じゅうを這い回り、手の届くものは何でも落として楽しむ。
立ち上がる時や伝い歩きの最中で、倒れたり転んだりする。
床は大理石なので目が離せない。

娘は母親が来たら、ここぞとばかりに親に甘え、親を使う。
買い物や炊事はもちろん、孫の面倒までわたしに看させる。
本人がするのは、オムツの洗濯と大便のチェックと離乳食のメニューを考えることぐらい。

鉄分補給にとヒジキを食べさせたら、二日後、そのまま便に出てきた。
もっと細かく切らないとダメでしょ、と叱られる。
トウモロコシもブレンダーで細かくすれば大丈夫かと思って与えたら、皮が出てきた。
皮が付いてたらダメでしょ、とまた叱られる。
まあ、娘だから叱られても応えない。

息の抜けない一日があっという間に過ぎ、半月間の保姆生活は終了した。
「我が家が天国」を実感している。

正反対の人

台湾出発が近づいてきた。
御土産物もあらかた買いそろえた。
後は持って行く服である。

昨日届いた娘のメールによると、半袖は絶対に要るよ!とのこと。
最近は暑くて孫も眠りが浅くなり、娘も睡眠不足とのこと。
やっと冬物を収納し春物を出したところだが、今度は夏物を引っ張り出してこないといけないとは。
あらためて台北が亜熱帯地域なのを思い知る。

夫は半月も一人で過ごすことに不安を募らせ、日に日に暗くなっている。
10数年前にも夫を残し、一か月あまり、娘が留学していたヒューストンへ出かけたことがある。
その時は今回ほど悲観的ではなかった。
まだまだ夫も50代前半で、若かったせいだろうか。

食事は朝はパン食、お昼は外食、夜はスーパーでお惣菜を買って来るようだ。
ご飯は一食分ずつ、冷凍しておく。
解凍ぐらいはできるだろう。

洗濯機の使い方は今度の日曜日に教えてくれ、とのこと。
6年前に一人で台北に行った時にも教えたはずだが、あれから洗濯機を買い替えているのでわからないと。
たとえ買い替えていなくて、忘れているだろうけど。

後はSkypeのやり方を完璧にマスターしないといけないと言う。
いつもわたしのパソコンでSkypeしているので、夫はただ体を移動するだけ。
別に難しい操作でも何でもないが、夫にしてみたらSkypeが命の綱みたいなところがある。
一人になったら、毎晩でもSkypeするつもりらしい。
そうでもしないと、ひとりっきりの夜を乗り切れないそうだ。

わたしなら、半月も一人で暮らせると思うと浮き浮きするけどなぁ。
好きなことして、自由気ままに暮らせると思うと、それだけで嬉しくなる。
わたしとは正反対の人だ。

同姓同名

ビッグニュースである。
先日、何と、わたしと同姓同名の女性が近くに住んでいるのがわかった。

我が家からあまり離れていない所に、知り合いが管理人をしている分譲マンションがある。
先日、その彼女に会ったとき、興奮気味にわたしに言った。
「うちのマンションにね、ユリさんと同姓同名の人が入ったんよ!」
「えーーーーーーほんまに?!」

確かに自分の名前を入力して検索すれば、同姓同名の女性のページがわんさか出てくる。
決して珍しい姓でも名でもない。
日本中にわたしと同姓同名の女性がウヨウヨいても不思議ではない。
しかし、歩いて10分もかからない所に同姓同名の人が住んでいるとは!!

それで、「何歳ぐらいの人なん?」と訊くと、「57歳」と答える。
(直ぐに、「あっ、こういうの、漏らしちゃいけんのよね」と反省したふり)
年齢はほとんど変らない。
何だか間違われそう。

「見た目はどうなん?わたしと雰囲気、似てる?」
と、わたしとかけ離れていることを願いながら訊いてみる。
すると、少し考えてから、
「雰囲気ねぇ。似てないこともないけど、、、。でも、背は低いよ」と返答。
ふーむ、背が低いぐらいの違いかぁ。
なんかいやだなぁ、、、。
この先ずっと同姓同名の同世代の女性が近くに住んでいると思うと、複雑な気分だ。

男女平等

昨日の日曜はポカポカ陽気のお出かけ日和。
家の中にじっと籠っているわけにいかない。
夫と二人、ドライブに出かけた。

出かけたのは空気の澄みきった山の中。
運転するのはわたしである。
車がギリギリ一台通るくらいの狭い山道はガードレールもない。
対向車が来ませぬようにと祈りながら進む。

しかし、その願いも虚しく直ぐに対向車が現れた。
白のプリウス
わたしの車はAQUA
AQUAを買ったときから、プリウスはわたしの中でお兄さん。
AQUAはその弟分である。
お兄さん、バックしてくれるかな、と思ったが、お兄さん、固まっている。
遠目にドライバーは男性のように見える。
男性がバックするのが当たり前と思う自分が居る。
夫も、「男みたいだから、向こうがバックするよ」と言ったが、ちっとも動こうとしない。
離合場所を過ぎてかなり走った気がする。
わたしがバックするとしたら、かなりの距離を後退しないといけない。
お兄さんの方が離合場所に近いはずだ。
でも、動かない。
しかたないので、わたしがバックした。

離合場所ですれ違う時、ドライバーをジロジロ見れば、40前後と思しき男性。
サンキュー、と言うように片手を上げて走り去った。

バックミラーに映るお兄さんの後ろ姿を見ながら、どうも納得いかない。
女性とか、老人とかいうのであれば仕方がないが、男盛りの40歳。
どうしてさっさとバックしなかったんだ、、、。
しかし、やがて気づいた。
都合のいい時だけ男だからとか男なのに、と思うのはおかしい。
常日頃、男女平等を夫に強い、男尊女卑は時代遅れと思う身としては、彼を責めるのは筋違いである。
反省、反省。

おそろしや

娘の所へ行くのに買い物に追われている。
いつも家族や親せき、わたしの友達へのお土産に悩まされるが、今回は孫の物が色々加わる。

孫は9カ月を過ぎ、もうかなり離乳食が進んでいる。
娘は、台湾では入手できない食品をメールに書いてよこす。

例えば、油も食塩も入っていないシーチキン。
我が家は油の入っていないツナ缶を買っているが、まさか、食塩も入っていないツナ缶があるとは知らなかった。
調べてみると、天然水を使用したシーチキンというのが売られていた。
これをとりあえず3個ばかり買う。
5月には娘たち帰省するそうだから、3個もあれば十分だろう。

次に、鉄分の補給にレバーを食べさせたいが、婿殿曰く、台湾の肝臓系は毒素やら化学飼料やら何が溜まっているかわからないので信用できないそうだ。
日本にはレバーを使ったベビーフードを売っているから、その原材料を調べて欲しいとあった。
早速、指定された食品メーカーの「レバーと野菜」というベビーフードをドラッグストアへ探しに行く。
驚いた。
たんまり添加物が入っている。
取りあえず、携帯で原材料名欄を写真に撮り(違法?)、メールで娘に知らせる。
直ぐに返信が届く。

 レバーの粉末、確かにひどい!
 こんなにたくさん添加物を赤ちゃんに与えるなんて、
 やっぱりできないわ、、、
 おそろしや。。。

ちなみに原材料名は以下の通り。
小麦粉、デキストリン、鶏レバー、ポテトパウダー、トマトパウダー、鶏肉、チキンエキスパウダー、大豆油、香?油(米油・鶏肉・しょうゆ)、チキンエキス、たんぱく加水分解物(ゼラチンを含む)、オニオンパウダー、炭酸Ca、ピロリン酸鉄、レシチン酸化防止剤(ビタミンE)

ホンマに、おそろしや、おそろしや。

発想力

去年の10月に生後4か月の孫を連れて娘たちが帰省した時、孫は7キロあった。
抱っこすると腕にずっしり重く、しばらくは腕や肩に後遺症が残った。

孫たちが帰って間もなく、岡山に住む姪から電話があった。
彼女は子どもがいないので、赤ん坊のことはよくわからない。

電話で、わたしは言った。
「△△くん、7キロもあるんよ、7キロ!
 わかる?すごーーーい重かったよ。
 ターロン(以前飼っていた猫)が6.8キロあったから、ターロンを抱っこしてるのと変わらないよね。
 でも、ターロンはそんなに重いって思わんかったのが不思議よね」
 
姪が、笑いながら言った。
「猫と比べるところがおねえちゃんらしいよね。
 他にないん、表現方法」

その時は別に自分がおかしいとも何とも思わなかった。
7キロで浮かんだのがターロンの体重だったのだ。

そして、昨夜、娘とSkypeした。
孫はお相撲さんみたいに太っている。
何キロあるのか訊くと、9.5キロあると言う。
思わず、
「へーーーっ!!
 10キロ入りのお米と同じだねぇ。
 生協の車から玄関まで、けっこう長く感じるんよねぇ。
 とてもじゃないが、台湾へ行っても、△△くん、抱っこなんてできそうにないねぇ」

娘が言った。
「どうして米袋と比べるかねぇ。
 もっと適当な物が浮かんで来んの?」

ああ、やっぱり普通じゃないか、わたしの発想力。

心は台湾

3か月ぶりのブログアップである。
やっと長い冬眠から目が覚めた。
というのも、台湾行きが確定したからだ。

昨日、チャイナエアラインの4月1日以降出発のオンライン航空券販売が開始になった。
早速、チケットを予約。
チケットを予約すると、いつも気持ちがハイになり、鈍っていた頭が回転するようになり、亀のようだった動きもネズミ並みに活発になる。

今回はわたし一人で行く。
夫は4月は仕事が忙しく、半月も休めないと。
それでも、娘から台北に来ないかと声がかかれば、「行ってやれば」と度量の大きいところを一応見せる。
夫には申し訳ないが(ホンマかいな)、孫会いたさに夫を一人残して行くことにした。

婿殿が仕事で家を留守にする10日間を狙ったように行く台湾訪問。
母娘二人で過ごせる貴重な時間だ。
婿殿には申し訳ないが(これはホント)、楽しませてもらいたい。
まあ、お姑さんは再々、台中からやって来られるとは思うけど。
娘の話では、孫が可愛くて可愛くてたまらないらしい。

以前のブログを読み返すと、娘が結婚して間もない頃、やはり、婿殿が家を空けたときに11日間ほど一人で台北に行っている。
2009年の5月だ。
あれからもう6年も経つのか、、、、。

夫にとっても、6年ぶりの長期単独生活。
あれから6歳年をとっているわけだから、ますます自立など望めない。
孤独感もより強いことだろう。
でも、まあ、頑張って欲しい。
それであなたも男として一段と成長するよ。
と、自分勝手な妻は思うのだった。
 

ばあさんのひとりごと

先日、娘が家族で撮った写真を送って来た。
ハーフバースデーの記念写真だという。

はぁ?ハーフバースデー?
ハーフ成人式というのは聞いたことがあるか、そんなもん、あるんかい?
わたしが子育てしていた頃は聞いたこともない記念日だ。
最近では、生後半年を盛大に祝うらしい。

時代は変わったものよ、と思っていたら、今朝の地方紙の読者投稿紙面。
写真の投稿欄に「2分の1バースデー」のタイトルで、赤ちゃんが大きなぬいぐるみと一緒に座っている写真が載っていた。

それを見た夫が叫んだ。
「やっぱりハーフバースデーというのは日本でもあるんじゃ!
 先にあの写真を投稿しといたら、うちの孫が載ったかもしれん。
 残念っ!」

炊事の手を止め、新聞を覗きに行く。
女の子だ。
赤ちゃんよりテディベアの方が大きい。
なかなかいい写真だ。
わたしが言う。
「これじゃ、たとえ投稿してたとしても、うちのよりこっちが選ばれてるよ。
 こっちが勝ってるわ〜」。

とここまで書いて思った。
最近、孫の話題が多すぎやしないか?
ブログ名も「中年女のひとりごと」から「ばあさんのひとりごと」に変えた方がいいんじゃないか?
 

心配性

これまでもなかったわけではないが、久々にEメールが届かない事態に遭遇した。
昨日のことである。

夫が朝出かける前に「△△さんのメールをユリのところに転送したから」と言った。
また、無駄なことをして、と思うわたし。

実は、夫はYahooのフリーメールを利用している。
なので、彼が受信したEメールは、IDもパスワードも知っているわたしはwebサイトから読むことができるのだ。
ただ、夫はそのことを知らない。

夫は、よく他人のEメールをわたしに転送してくる。
転送なんてしなくてもいいのに、と思いながら、他人のメールを了解もなく転送するのはマナー違反よ、とその度に諭すのだが、その癖は止まない。
(webサイトで夫のメールを覗いているわたしの方が更にタチが悪いけど、、、)

で、パソコンを立ち上げ、ドヤ顔の孫におはようを言い、Outlookを開く。
何故か夫が送ったはずのEメールは届いていない。
もしかして、夫は間違って別の人に転送してしまったのでは、と心配になった。
お昼ご飯を食べに帰宅した時そのことを告げると、夫は驚いてパソコンを起動した。
Outlookを開き、【送信済みアイテム】を見ると、確かにわたしのメールアドレスに送信している。
おかしい、、、。
でもまあ、誤って△△さんに転送したんじゃなくて、よかった、よかった。

夫とわたしのパソコンは距離にして20メートルも離れていないが、Eメールは何万キロの空間を移動して届くのだろう。
その途中で、迷子になったようだ。

それにしても、どうでもいいようなEメールが届かないのはまだしも、大切なEメールが迷子になると、困るよねぇ。
それで人間関係がおかしくなるってこともあるもの。
と、心配性のわたしは思うのである。

存在感

携帯電話の待ち受け画面が孫の写真という人は多い。
よく、その孫の写真を見せられる。
「まあ、かわいいね」と一応、お世辞は言っておく。
でも、他人の孫、見たこともない子どもに関心は薄い。

パソコンサークルでも、デスクトップの壁紙に孫の写真を使っているメンバーが数人いる。
目に入ったら、取りあえず、かわいいね、と言っておく。
わたしのパソコンの壁紙は猫。
岩合光昭さんのwebサイトからダウンロードした猫の画像だった。
「だった」と過去形なのは、2週間ぐらい前に替えたからである。
孫の写真に。

先日、夫のパソコンの壁紙が孫の写真になっているのに気付いた。
モニターいっぱいに広がる愛らしい孫の姿。
かわいい!
早速、わたしも【ピクチャ】の孫の写真集を開き、最もカメラ目線の写真を選んだ。
毎日、パソコンを立ち上げるたびに、「△△くん、おはよう」と挨拶してから作業にかかる。
他人にはあまり見せたくない光景。
自分がそんなおばあちゃんになるとは思いもしなかった。

娘は、2〜3週間おきに孫の写真を数枚、メールに添付して送ってくれる。
数日前、最新の写真に取り替えた。
選んだのは「ソファに座ってドヤ顔〜」の写真。
そのドヤ顔を見ると思わずニヤッとしてしまう。
気分が落ち込んでいても、つい、にやけてしまう。

ありがたいことだ。
夫より、娘より、孫は小さいながら、存在感ははるかに大きい。